コラム ― ポーランド・ドイツ、アウシュビッツの旅

中野さなえと子育て、ホット一息

とんだハプニング

とんだハプニングの話 (26日)

 ベルリンの駅ホームで。私の隣が池田香代子さん、そのとなりが現地ガイドの長井さん。ベルリンで一番長くガイドを務めている方です。すばらしいガイドでした。小気味のいいユーモア満点。本当の仕事は国立図書館の司書なんですって。麻生大臣の奥様も、ガイドしたそうですよ。

 ベルリンからカッセルへ移動日。ここからは2日間、グリムを訪ねる文学の旅となります。それもいい企画ではありますが、私としては、もっとベルリンで過去と向かい合っているドイツと付き合いたかった。自分たちで計画した旅ではなかったので、仕方がない。

 しかし、きっと楽しいことがあるだろうと期待も膨らませました。

 その期待が最初からやってきました。

 ベルリンからカッセルまでは列車で移動。「さ、電車が来ました。乗ってください」との添乗員産の号令で入り口に並んだが様子がおかしい。

 「これはカッセルに行かないのでは・・」と気づき問い合わせたところ、「手違いがあってあなた方の切符は次に来る電車です」とのこと。顔色一つ変えずに言ってのけています。しかも、次の電車は1時間後!

 このやり取りが停車時間の数分の間です。あわてました。乗せたトランクをまた下ろすのにも大慌て。「自分のトランク、ありますかあ!」添乗員さんは大変。

 指定券があるのに、びっくりでした。しかも、1等車ですよ。

 しかし、さ、1時間待ちました。やっと列車に乗れます。

 ところが添乗員さんがまた言いました。

 「実はですねえ、この次の列車ですが、なんと、全員乗れる座席がないんです。そこで、もう一列車おくれます」   ええええ!!!

 結局予定より2時間送れでやっと乗り込めました。指定券の意味がないじゃない。それにしても何が起きたのか。鉄道職員は「仕方ないね」との顔で謝りもしないのです。日本だったら、考えられないこと。

 とんだハプニング、これも旅の良い思い出となることでしょう。

 ハプニングというより、サプライズとしておいた方が楽しいかな。

 添乗員さんは、若い女性2人、川島さん、萬屋さんと言います。

 しかも川島さんは妊娠5か月のママです。こんなことにも動じないで、何と頼もしいこと。この旅、添乗員のお二人のおかげで、明るい旅となっていますね。ステキなお二人です。

 川島さんの笑いかたは豪快でとっても素敵だったし、萬屋さんの笑顔は何とも優雅でしたねえ。

 今度また旅する時には、ぜひご指名したい添乗員さんでした。

 2時35分、カッセルに到着。昼食は予約しておいたレストランで、3時!!予定も飛ばし遅れして、夕食は8時になってしまいました。

 でも、8時といっても、フィンランドとまではいきませんが、まだ明るいドイツです。昼も遅れたので、夕食の遅れは気になりませんでした。

 しかも、名物のホワイトアスパラがメインのデッシュで大満足。

 1昨年のドイツ旅行では、季節が早くて食べることができなかったのです。よかった。おいしかったですよ。

 さて、カッセルからはインターネットが機能しなかったので、帰国後、ワードに書いたものを張り付けています。

 順に貼り付けます。見てくださいね。

       (2015年5月26日  記)

≫ 次へ